【共同通信】の2008/09/30 の記事です。
温暖化で海が騒がしく 酸性化、音の吸収が減少
【ワシントン2008/9/29共同】地球温暖化による海水の酸性化で海中の音が減衰しにくくなり、海が騒がしくなるとの研究結果を、米カリフォルニア州の民間機関「モンテレー湾水族館研究所」(MBARI)のチームが2008年10月1日付の米地球物理学会誌に発表した。
音波を使って仲間と交信したり、餌を探したりしているイルカやクジラなどの海洋哺乳類に、何らかの影響があるという。
化石燃料の燃焼など人間活動で濃度が増加している大気中の二酸化炭素(CO2)は、海水に溶け込むと酸性が強くなる。
チームによると、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測では2050年までに海水の水素イオン指数(pH)が0.3程度下がり、酸性化が進行。海水の化学的な性質が変化して3キロヘルツ以下の低い周波数の音波が吸収されにくくなり、音が1.7倍も遠くまで到達するようになるとしている。この結果、低周波の音を利用している海洋哺乳類は、より遠くまで交信できるようになる一方、船や潜水艦などが出す騒音や探知音が大きくなるとしている。
